Archive for 2013年4月26日

ラファエロ

50周年、緑の山手線にようやく乗れました 🙂

やってきたのは、国立西洋美術館。ラファエロが開かれています。昨年のリヒテンシュタイン展で1点ありましたが、今回は23点もの作品が見られる日本で初めての展覧会です。500年目の初来日!ラファエロが生きたイタリアルネッサンスは、日本では、戦国時代初期の頃です。織田信長や武田信玄はまだ生まれていません。

全体の点数が約60点と少なめですが、会場は広々。展示がゆったりめに配置されています。人数が多い割には見やすかったです。人気の「大公の聖母」も思ってたよりジックリ鑑賞できました。

会場に入ると最初に迎えてくれるのが、ラファエルの自画像。優しい好青年ですね 🙂

ラファエロが画家として独り立ちしたのはなんと17歳。この自画像は20歳ごろのようです。芯の強さが垣間見えますね。

img_raffaello2013_5友人の後ろに立つ30を過ぎたラファエロ。目元はそのままですが、自信が伝わってきます。ところがこの数年後、37歳の若さでこの世を去ってしまいます。

今回の一番の目玉「大公の聖母」です。ただただ美しい絵画です。

img_raffaello2013_1

手前に素描も展示されています。二人の位置関係はほぼ同じですが、聖母の視線と手の位置が違っていたので、この作品の構想のためのものか、他の作品のためなのか分かりません。

見終わってみると、あっさりめだったかなとの印象です。展覧会は4部構成で、最後の「ラファエロの継承者たち」は今ひとつでした。 ラファエロと言えばルネッサンスなので、継承者よりは、同時代の作家との比較もあったらより深まったように思えます。まあそれは、9月からのミケランジェロで見なさいという事でしょうか  😉

ただ今回は、20点以上も見られるという貴重な機会です。お見逃し無きよう。会期は6月2日までです。