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作品展終了しました

 

第35回千代田区文化芸術の秋フェスティバルの作品展が11月16日で終了しました。ご来場ありがとうございました。

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菱田春草展

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竹橋の東京国立近代美術館にて開催中の菱田春草展、大変混雑しておりました。ですがそれだけの事はあります。「落葉」をはじめ、鮮やかな色彩が印象的な秋景と鳥や動物たちという、季節的にピッタリな実に素晴らしい日本画の数々を堪能出来ます。

まずは、東京美術学校(現在の東京芸大)卒業制作の「寡婦と孤児」(写真は一部)うらぶれた部屋に漂う不安の霧におののく寡婦と、知らずに眠る無垢な孤児の対比が印象的でした。

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続いては、「秋景山水」「春景山水」。特に秋景はため息が出るほど美しかった。水彩のお手本にしたいくらいです。
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面白かったのが、この2作品。左が春草で、右は横山大観の作品です。並んで展示されていまして、線の強弱の付け方に違いがありますが、彩色はほとんど同じ感じでした。優劣は付けられません。春草の力量が推し量れるかと思います。

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展覧会前期に重要文化財の「落葉」が展示されていたそうなのですが、こちらの「落葉」も、その凄さが十分感じ取れます。葉っぱが実に丁寧に描かれていて、分かりづらいですが、枝や地面の鳥たちも生き生きとしています。
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枝に鳥というと、こちらも良かった。雀たちが絵から抜け出しそうなくらいでした。背景が無くなって、スッキリと描くようになってきました。

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最後にちらっと黒猫だけ紹介しておきます。

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黒猫は何匹か描かれていますが、何とも言えない表情のこの猫が私のお気に入りでした。ちょっと警戒態勢に入ったところでしょうか。この猫の上に描かれている柿も見事でしたよ。

春草は36歳と若くして亡くなっています。師であった岡倉天心が「不熟の天才」と評しました。今回の展覧会の約100点を見れば、その評価に頷けます。それにしても、もしもっと描き続けていたら、春草はどんな風に熟していったのでしょうかねぇ・・・。

 

オルセー美術館展

国立新美術館にて開催中のオルセー美術館展。人気の印象派。しかも有名な作品が含まれていますからね。今回は印象派の中でもマネが中心に取り上げられていました。

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まず迎えてくれるのが、「世界一有名な少年、来日」というキャッチフレーズのついたマネの「笛を吹く少年」。人だかりが出来ていました。まぁ、世界一かどうかは置いといて、可愛らしい事は認めます。少年が持っている笛はピッコロに似ていますが、「ファイフ」と呼ばれる、軍隊などで使われたものだそうで、これが再現されていました。目立たない場所に置いてあるので、興味ある方は忘れずに。”ヴィーナス”右手奥の休憩所内です。

ミレーの晩鐘は、実に光が美しいですね。こちらの作品も人だかりが出来ていました。

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シスレーが4点来ていました。彼の風景画が大好きです。空がキレイ。

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セザンヌも数点来ていました。そういえば、一昨年ここでセザンヌ展を見ましたが、その時と同じ風景が1点ありました。この静物も良いですね。

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最後はやはりマネの作品が飾られています。「ロシュフォールの逃亡」はマネの円熟期かつ最晩年の作品です。政治活動でニューカレドニアに流刑になったロシュフォールが仲間と脱出するところを描いたもの。病で歩くことが出来なくなっていたマネ本人も逃げ出したかったのかもしれません。

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この他にも、モネの大作「草上の昼食」やカバネル「ヴィーナスの誕生」など良い作品が目白押しでした。混雑はしていましたが、16時以降は徐々に空きはじめましたので、遅めの来場が良さそうです。今月20日までなのでお見逃し無きように!

ふくしまの浜の母ちゃん飯

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手前で食べてる人。奥には並んだ人。築地の場外で開かれていたイベントです。

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まず県庁の方から、震災から3年半たったが、特に漁業が風評に苦しんでいる事を述べられ(”飯”を作られた”浜の母ちゃんたち”もうなずいていました)、検査をして、安心・安全なものを出荷している事。検査の結果は公表(農林水産物モニタリング情報)されている事を話されました。

そして、福島のものは美味しいという事を確認して欲しいと振る舞われたのが「ひらつめガニの味噌汁」シンプルなだけに素材が命。カニのだし、たまりませんでした!ごちそうさま 🙂

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第3回すけっちぶっく18グループ展

お陰様で、終了しました。

たくさんのご来場ありがとうございました。

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第3回すけっちぶっく18グループ展

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9月21日から28日まで、すけっちぶっく18のグループ展が地下鉄「九段下」駅前の九段生涯学習館2階の九段ギャラリーにて開催されます。初日は午後1時から、最終日は午後4時までです。お時間がございましたら、どうぞお越し下さいませ。

「人思い、人想う」

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グッとせり出しているユニークな建物、ホキ美術館です。外観だけでなく中身もユニーク。展示されているのは写実絵画ばかりという、私の大好きな美術館の一つです。今は「人思い、人想う」という写実絵画の人物にスポットを当てた企画展が開催中です。この作品が迎えてくれます。

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生島浩さんの「5:55」(5時55分)です。タイトルの意味深な時間はモデル終了5分前というそわそわ感だそうで、その微妙な表情がよく出ているなぁと、いつも感心してしまいます。

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初めてここを訪れた時、エントランスホールのイスに腰掛けていらっしゃったのが、まさにこの方でした。穏やかなたたずまいながら、でもしなやかなダークスーツからオーラが漂っていましたっけ。島村信之さんの「保木館長」。

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藤原秀一さんの「待ちぶせ」は、写真を超えています。描いたというのが信じられないくらいの質感です。たも網やピーチサンダルは絵から外して使えそうなくらいでした。兄弟の真剣な表情も微笑ましい美しい作品です。

毎回思いますけど、ここの作品は新鮮な驚きがあります。気軽に行ける場所ではありませんが、行ってみる価値のある美術館だと思います。