第16回春の絵画展

「神田の街を描き続ける会」「翠紅会」「中央区を描く会」の3団体合同の作品展が、来月九段下の九段ギャラリーで開かれます。

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3月23日(水)〜27日(日)の11時から18時まで(最終27日は15時まで)

場所は地下鉄「九段下」駅6番出口すぐの九段生涯学習館2Fです。

 

 

英国の夢 ラファエル前派展

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて「ラファエル前派展」が開催されています。ラファエル前派展は、2年前に六本木の森アーツセンターギャラリーでも開かれました。そちらはロンドンのテート所蔵のものでしたが、今回はリバプール国立美術館蔵の絵画65点で、作品のダブりはありません。リバプールと言えば、ビートルズ。とりあえず見ておこうかと足を運んで観ました。

最初に迎えてくれるのがミレイの作品群。ミレイの描く女性は魅力的だなと改めて認識しました。「巣」「良い決心」も好きですが、中でも「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」の描写力には圧倒されます。二人の衣装、女性のドレス、男性の制服・靴は、写真を超えてます。質感が凄かったです。光を的確に捉えているのでしょう。輝いています。pic8

次に目を引いたのが、ローレンス・アルマ=タデマという、前回の前派展に作品が無かった方です。下は「お気に入りの詩人」です。

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実に緻密に描かれていまして引き込まれます。室内と窓の外の大理石の白さの違い。海の青が眩しく。後ろ側の女性のほほがドキドキするほどキレイでした。

この人の「美しさの盛りに」という小さな水彩作品も気に入りました。

この他、前回無かった作家さんで、フレデリック・レイトン、チャールズ・エドワード・ペルジーニ、エドワード・ジョン・ポインターにも素晴らしい作品がありました。もう一人、ウィリアム・ヘンリー・ハントの実に写実的な作品「卵のあるツグミの巣とプリムラの籠」を紹介します。

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小さいサイズの作品です。特にツグミの巣は、実に丁寧に描かれていました。筆先で色を置いたのかな、根気がいったことでしょう。江戸末期頃に描かれた作品だそうですが、現代の写実作品を収めるホキ美術館に並んでいたとしても違和感なさそうです。

今回の展覧会は点数はさほどでもありませんが、見応えのある作品が多くありました。空いていたので、作品を間近でじっくり見られました。しかも金・土曜は夜9時までというのも有り難い。3月6日までです。

英国の夢 ラファエル前派展
開催期間:2016/3/6まで *1/25(月)休館
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム

千鳥ヶ淵

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千鳥ヶ淵の桜が満開でした。奥に東京タワーが望める格好のカメラスポットでは、何重にもなってシャッターを切ってました。

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満開の桜の下を歩くのは気分がいいですね。

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夜間はボート営業がないのは残念。

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ここの桜は水辺にせり出しているから、映えるのでしょうね。

作品展終了しました

 

第35回千代田区文化芸術の秋フェスティバルの作品展が11月16日で終了しました。ご来場ありがとうございました。

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菱田春草展

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竹橋の東京国立近代美術館にて開催中の菱田春草展、大変混雑しておりました。ですがそれだけの事はあります。「落葉」をはじめ、鮮やかな色彩が印象的な秋景と鳥や動物たちという、季節的にピッタリな実に素晴らしい日本画の数々を堪能出来ます。

まずは、東京美術学校(現在の東京芸大)卒業制作の「寡婦と孤児」(写真は一部)うらぶれた部屋に漂う不安の霧におののく寡婦と、知らずに眠る無垢な孤児の対比が印象的でした。

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続いては、「秋景山水」「春景山水」。特に秋景はため息が出るほど美しかった。水彩のお手本にしたいくらいです。
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面白かったのが、この2作品。左が春草で、右は横山大観の作品です。並んで展示されていまして、線の強弱の付け方に違いがありますが、彩色はほとんど同じ感じでした。優劣は付けられません。春草の力量が推し量れるかと思います。

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展覧会前期に重要文化財の「落葉」が展示されていたそうなのですが、こちらの「落葉」も、その凄さが十分感じ取れます。葉っぱが実に丁寧に描かれていて、分かりづらいですが、枝や地面の鳥たちも生き生きとしています。
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枝に鳥というと、こちらも良かった。雀たちが絵から抜け出しそうなくらいでした。背景が無くなって、スッキリと描くようになってきました。

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最後にちらっと黒猫だけ紹介しておきます。

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黒猫は何匹か描かれていますが、何とも言えない表情のこの猫が私のお気に入りでした。ちょっと警戒態勢に入ったところでしょうか。この猫の上に描かれている柿も見事でしたよ。

春草は36歳と若くして亡くなっています。師であった岡倉天心が「不熟の天才」と評しました。今回の展覧会の約100点を見れば、その評価に頷けます。それにしても、もしもっと描き続けていたら、春草はどんな風に熟していったのでしょうかねぇ・・・。

 

オルセー美術館展

国立新美術館にて開催中のオルセー美術館展。人気の印象派。しかも有名な作品が含まれていますからね。今回は印象派の中でもマネが中心に取り上げられていました。

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まず迎えてくれるのが、「世界一有名な少年、来日」というキャッチフレーズのついたマネの「笛を吹く少年」。人だかりが出来ていました。まぁ、世界一かどうかは置いといて、可愛らしい事は認めます。少年が持っている笛はピッコロに似ていますが、「ファイフ」と呼ばれる、軍隊などで使われたものだそうで、これが再現されていました。目立たない場所に置いてあるので、興味ある方は忘れずに。”ヴィーナス”右手奥の休憩所内です。

ミレーの晩鐘は、実に光が美しいですね。こちらの作品も人だかりが出来ていました。

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シスレーが4点来ていました。彼の風景画が大好きです。空がキレイ。

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セザンヌも数点来ていました。そういえば、一昨年ここでセザンヌ展を見ましたが、その時と同じ風景が1点ありました。この静物も良いですね。

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最後はやはりマネの作品が飾られています。「ロシュフォールの逃亡」はマネの円熟期かつ最晩年の作品です。政治活動でニューカレドニアに流刑になったロシュフォールが仲間と脱出するところを描いたもの。病で歩くことが出来なくなっていたマネ本人も逃げ出したかったのかもしれません。

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この他にも、モネの大作「草上の昼食」やカバネル「ヴィーナスの誕生」など良い作品が目白押しでした。混雑はしていましたが、16時以降は徐々に空きはじめましたので、遅めの来場が良さそうです。今月20日までなのでお見逃し無きように!

ふくしまの浜の母ちゃん飯

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手前で食べてる人。奥には並んだ人。築地の場外で開かれていたイベントです。

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まず県庁の方から、震災から3年半たったが、特に漁業が風評に苦しんでいる事を述べられ(”飯”を作られた”浜の母ちゃんたち”もうなずいていました)、検査をして、安心・安全なものを出荷している事。検査の結果は公表(農林水産物モニタリング情報)されている事を話されました。

そして、福島のものは美味しいという事を確認して欲しいと振る舞われたのが「ひらつめガニの味噌汁」シンプルなだけに素材が命。カニのだし、たまりませんでした!ごちそうさま 🙂

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