地下鉄「日比谷線」の車内広告に惹かれ、恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で開催中の、写真家北井一夫氏の個展 「いつか見た風景」を見てきました。
普段は意識して写真を見ることもないので、どういった方なのか全く予備知識ももたずの状態で拝見しました。初期の作品「バリケード」や「三里塚」では、当事者の視点が色濃く出ていました。闘う者の怒りや悲しみ、刹那的なものですね。
それが、失われていく日本の農村の原風景を捉えた作品「村へ」以降、穏やかな訪問者の視点が加わって、その後、大阪ミナミの「新世界物語」「いつか見た風景」「フナバシストーリー」などでは、当事者に向けられた優しげな眼差しになって、音までも聞こえてきそうな生活感溢れる写真を撮っています。
展覧会の最後にある「道」というシリーズの1枚
ここは福島県相馬市だそうです。あの大震災後に撮られた作品です。「村へ」や「いつか見た風景」で訪れた場所は、荒涼とした風景になりはてていました。ただ、東山魁夷の代表作と似た構図のせいか、私はこの道の続く先に希望も感じます。その絵画と違って、希望への道はちょっと遠く感じますが。
気になる方は是非。見終えた後、ガーデンプレイス地下1階、ヱビスビールのオイスターバーに立ち寄るなんていうのも良いのでは(^^)

