土用丑の日

子どもの頃はそれほど有り難くなかったのですが、いつの間にか好物の部類に入りましたね。江戸の頃はお蕎麦と同じ程度の値段だったそうですが。先日、ふらっと入ったところでは、特上重6,500円とメニューにあって思わず仰け反りました。何せ滅多にお会いできなくなりました。
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今年の土用の丑は、本日と8月3日(土曜日!)の2度ありますけど、どちらの日にウナギを食そうと、言ってみればどうってことありません。そもそも、ウナギの旬は晩秋なのだそうです。つまり丑の日のウナギは時期は外しているのです。

一説ですが、売り上げの落ち込んでいたうなぎ屋の為に、エレキテルの平賀源内が考えたコピー、売り文句が「本日丑の日」。そんな事で客が来るのかと半信半疑の店主が掲げたところ、通りがかった知ったかぶりの江戸っ子が「なんのこっちゃ」と考えたが、ハタと膝を打ち、「丑の日に”う”がつく食べ物を食べると縁起がいいんだ、べらぼうめぇ」と訳も分からず注文する。端で見ていたうっかりな江戸っ子が彼奴が食べるならワシも、それならオイラもと、あっという間にお店は大繁盛。口コミ恐るべし。これが江戸中のうなぎ屋に知れ渡り、土用の丑のウナギが定着したのだとか。

真偽はさておき、これは食文化、伝統ですね。願わくば、もう少し気軽に食べられるようになればと思います。

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