賑わってましたね、古本まつり。
足を運ぶ度に思うのが、普段は絶対目にすることの無い本がこんなにもあるんだという事ですね。古本は前に読んだ方がいますから、その痕跡も残っていたりすると、どこの誰かは分からない前所有者に親近感的な妙な感情が起きたりすることもあります。
今年手に入れたうちの1冊「落語家の歴史」。6代目柳亭燕路さんが昭和47年に書かれたものです。”歴史”というだけあって、冒頭の系図が圧巻です。江戸時代から明治あたりまでの弟子関係がまとめられています。明治以降、特に圓朝以降は色々な方がまとめたものがたくさんあるので、「口を挟む余地はない・・・」と、前書きにあります。
資料の乏しい江戸時代に活躍した落語家さんたちの系図ですが、今でも活躍している落語家さんの名前もちらほらあります。約200年も受け継がれてきているのですね。これら系図にある人について、ひと言ずつコメントが載っていますので、纏めたのは大変な労力だったことでしょう。
本の内容もさることながら、裏表紙にはサインと6代目のブロマイド(?)が挟んでありました。
サインの脇には、お名前にちなんで、柳の枝と燕が書き込んであって・・・
この書といい、本の内容といい、几帳面な方だったのではないでしょうか。などと、勝手に思い巡らせて手に入れた次第です。
今は7代目の柳亭燕路さんが活躍されています。