渋谷の東急文化村ザ・ミュージアムにてシャヴァンヌの日本で初めての本格的な展覧会が開かれています。私、全く知りませんでしたが、19世紀フランスを代表する壁画家なのだそうです。
シャヴァンヌは、当時の国内外とも不安定な世相にあったからか、壁画の中に平和な理想郷を追い求めます。フランス国内のルーアン美術館、パリ市庁舎、パンテオン他、アメリカのボストン公共図書館等の壁画も手がけるなど、国際的に活躍をしたそうです。
今回は壁画作品の縮小版の展示です。作家自らが壁画の見本となるような”縮小版”を描いたそうで、これらをもって壁画の注文を受けたのだとか。この他、デッサンや習作、未完成作品もたくさん展示してあります。壁画の下絵も含まれていて、画家の構想が垣間見られます。
また、黒田清輝がフランス留学中にアドバイスを受けたなど、日本へも少なからず影響を与えたようです。藤島武二、小林萬吾らによる、シャヴァンヌ作品の模写も展示されていました。
壁画家という職種を初めて知りました。公共の場所に飾られるため、邪魔にならぬように自己主張や色調等は抑える必要があったのかもしれません。トーンもぼやけた感じで、古き良き時代といった風情でした。
お時間があれば、どうぞ。

