メトロポリタン美術館展

上野近辺のあちこちにこの「糸杉」のペナントが下がっていますね。 東京都美術館で開催中の「メトロポリタン美術館展」の超目玉がこのゴッホの「糸杉」。目の当たりにすると、さすがの迫力でした。私の一番印象に残った作品は、ベネチアを描いたターナーの作品です。 巨匠たちの英国水彩画展でターナーの水彩を堪能しましたからね。こちらは油彩。空の青、水の青。もう見事です。

今回の展覧会では、絵画ばかりではありません。サブタイトルが「大地、海、空4000年の美への旅」です。実にバラエティに富んだ作品群です。 こちらはティファニーのステンドグラス。

杉本博司さんの写真「海景」手前のさざ波など実にくっきりと捉えていながら、どこか夢の中の風景のように感じてしまいます。

現代の写真がある一方、こんなものも。出来損ないのカエルの置物に見えますが、実はこれ、なんと4000年前のメソポタミアで分銅として使われていたものだそうです。つまりおもりですね。「肉を”1カエル”下さい」などと、やっていたのかも 🙂

さて絵画に戻しますが、点数は少ないものの、ゴッホ2点のほか、レンブラント、セザンヌ、ルノワール、モネ、ゴーギャン、アンリ・ルソーなど豪華なラインナップです。個人的には、アメリカ人の絵画をもう少し見たかったなと思いました。多少物足りなさを感じてしまいました。そもそもテーマが広すぎたのかもしれません。「4000年の大地・海・空」と言ったら、美術作品の殆どをカバーできそうですねぇ。テーマをもう少し絞ってもまだまだメトロポリタン美術館には作品があるでしょうから。

比較的空いていて見やすかったです。会期が来年の1月4日までですので、お時間が取れそうな方はどうぞ。

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